くるみちゃん

庭で子猫を産んでいたキジ白。保護したものの威嚇祭り。いつかは距離が縮まればいいなあという記録

ただいま

昨夜は、夜7時半になってようやく部屋に戻ってきた。夕方になっても姿を現さないので、飼い主は書斎に降りて探したのだが、ニャーとも言わないし、どこにいるかわからなかった。食事を用意するときも、わざわざ廊下に出て袋を振ったり、食器を叩いて音をたてたりしたが、あがってこなかった。もう好きにしてくれと、餌だけケージに置いておいた。

部屋に戻ってすぐにトイレか食堂のあるケージへ行くかと思いきや、飼い主の顔をみて「ニャー」と一声鳴いて出窓へ飛び上がり、外を見ていた。しばらくしてからトイレに行き、餌をちょっとだけ食べ、ブラッシングの要求に足元に来た。

いつもと違うことをして疲れたのか、食事量は控えめであった。

いずれは家じゅうを自由に歩き回ってもらいとは思っている。家じゅうと言っても、立ち入り禁止区域は設ける。昨日入り込んだ書斎とか。

この家は、やたらとオープンな作りになっている。クローゼットや納戸に扉が無い。おまけに玄関を入ってすぐに部屋である。仕切りが無い。それもあって、リビングにいれるのを今まで躊躇してきた。昨日、階段の前に置いたものと同じフェンスを玄関用にも買っているのだが、高さが低いし、突破される可能性は高い。「これで大丈夫だろう、大丈夫であってほしい」と希望的観測で二つも買ってしまった飼い主。高さよりも、壁とのちょっとしたすき間から出入りすることは盲点であった。せっかく買っているので、とりあえずはこのフェンスで対応できるか実験したい。ハウスメーカーの人は、リビングとの間に仕切りは作れると言っていた。高そうだな。よくネットショップで見る木製フェンスも特注サイズになるので、高くなりそうだ。ホームセンターで部品をそろえて、自分で見事なフェンスを作っている人をネットで見たが、そんな器用さは私には無い。

もっとも、リビングの窓は曇りガラスで外が見えないので、くるみにはおもしろくないと思う。タワーを置くスペースも無い。猫にとっては、今の猫部屋が一番居心地がいいのでは、と人間は思う。

とはいえ、人間が食事中にちょっと離れたところで寝ているとか、テレビを見ているときに膝に乗っているとか、この家ではないところで過去に飼い主が関わった猫たちとの触れ合いを思い出すと、くるみともリビングで一緒に過ごしたいのうと思うのである。