くるみちゃん

庭で子猫を産んでいたキジ白。保護したものの威嚇祭り。いつかは距離が縮まればいいなあという記録

初外泊

飼い主が寝る時間にケージから出ていたくるみちゃん。ちゅーるでケージまで誘導できるかと考えたが、無理であった。そんな簡単に人間の思う通りにはならない。

飼い主も眠いので、もうこれは夜間も自由に部屋で過ごせばよいと、初めてのケージ外での一夜を許可。飼い主も同じ部屋に寝ているし、何かやらかせばこちらの目も覚めるだろうと、ちょっと気になりながらも消灯。

しばらくしてニャーと鳴くので電気をつけて声がした出窓のカーテンをめくってみると、「何よ!」という表情でシャー。すみません。そうかそうか、そこで佇みたいか、と出窓に猫ベッドを置いてやる。

その後、出窓が気になって様子をチェック。

 

ベッドを使ってもらえて飼い主は嬉しい。

安心して飼い主は就寝。明け方トイレに起きた際に出窓をチェックするとベッドはもぬけの殻。ケージにもいない。棚の下にもカマクラにもいない。名前を呼んでみるも、呼んで返事をするような猫ではない。

一体どこにいるのだ、と結構真剣に探したが見つけられない。私が寝ぼけて部屋のドアを開けっぱなしにしていたのか、とリビングや他の部屋も確認するがいない。忽然と消えてしまったくるみちゃん。

お腹がすけば出てくるだろうと飼い主は寝床に入ったものの、気になって眠れない。すると、ニャーとかすかな鳴き声。この部屋にいるではないか!とまた起きて声がした方を探すがどこにいるかわからない。どういうことなのだ、幻聴かと、カーテンを開けて雨の降る外を見つめる飼い主。ふと視線を横に向けると

 「ども」

そこか!レースのカーテンの向こう側にいるとは思いつかなかった。久々の猫との同居生活で、猫の習性を忘れていた。隠れるのだ、やつらは。

 

居場所がわかったので、安心して飼い主はまた寝たのであった。