くるみちゃん

庭で子猫を産んでいたキジ白。保護したものの威嚇祭り。いつかは距離が縮まればいいなあという記録

ノミダニスプレー

去年の昨日、くるみはうちの庭で出産した。子猫4匹達はそれぞれの新しい家で元気に育っているだろうか。くるみは産んだことなど全然覚えていないのかな。

以前獣医に、室内飼いとはいえ、人間の靴からノミダニが家に入る場合があるので春になったらノミダニ駆除剤を使うとよいと言われていた。今のところ、くるみが玄関に行くことはないが、獣医の話だと、卵が靴についていた場合、それが成虫になり飛んで部屋に入るので、靴と直接接触するしないは関係ないらしい。猫を飼うまでは、そんなことを気にしたこともなかった。

首元に垂らすスポットタイプは、猫を捕まえて毛を分けて薬を落とさないといけないらしい。くるみには無理だ。そこで、獣医にスプレータイプのものを勧められた。

本来は、犬猫自身にかけるものだが、触れない猫にはこれが良いと思うとのことで、靴や玄関周り、猫ベッドにスプレーするよう言われた。この薬は、生まれて2日目の子猫から使っていいんだそうだ。びしょびしょになるくらいスプレーするらしい。かなりの刺激臭がある。メーカーのサイトには、外で行うと書いてあるが、室内飼いの猫にどうやって外でスプレーしろと。

玄関マットや靴は外でスプレーして乾いてから屋内に入れた。物にスプレーするのは簡単であるが、これをくるみにスプレーすると激怒されるだろうなと思った。体全体になど到底無理である。どうせ嫌われるのなら、捕まえてネットに入れて、首元に垂らす薬をした方が良いのではないかと思うくらいである。

獣医は、どさくさに紛れてしっぽの先くらいにシュッとかけてみるとか、と笑っていた。今朝、そのどさくさの状況を作り出すため、飼い主は右手でじゃらしを振りまくってくるみを遊びに集中させ、左手に隠し持ったスプレーで下半身にシュッとスプレーすることに成功。

 

この後に試練が。それはそれは急いで走って逃げて行きましたとも。

舐めても犬猫人間には大丈夫らしいのだが、それでも薬の効果が減っても困るので舐めて欲しくない。じゃらしを振って、さらに遊び続けるよう仕向ける飼い主。くるみは、人間を避けるときの定位置であるケージの3段目に駆け上がり、不信の目を飼い主に向ける。「許さん」という顔つきであった。舐めさせないことが飼い主のミッションなので、数種類のじゃらしを使って注意を引きつけるようがんばった。薬が完全に乾くという4時間もじゃらすことは不可能なので、適当なところで切り上げ、おやつの飲む無一物を用意した。しばらくは、「お前は信用ならん」という疑いの表情でおやつにも近づかなかったが、飼い主が知らんぷりをしてパソコンに向かっている間に飲み始めた。でもこれが失敗。猫は食べた後は毛づくろいをするではないか。背中も舐めてたわ。薬のかかっていたところとは違う場所を舐めているようにも見えたが、もうそこまで気にしていられない。

効果は1ヶ月続くとのことである。物のスプレーはともかく、くるみ相手にこれを月一はつらいな。