くるみちゃん

庭で子猫を産んでいたキジ白。保護したものの威嚇祭り。いつかは距離が縮まればいいなあという記録

爪切り問題

室内飼いの猫なら爪を切ってやるべしと色んなところに書いてある。切りたいのはやまやまである。カーテンによく爪を引っかけているし、力づくで無理矢理外して怪我をする可能性もある。こうやって寝ているときに切れたらどんなにいいだろうか。できるわけない。今朝もカーテンを開けて覗いたらシャーされた。この間は、机の上で割と近くに後ろ向きに座っていたので、我慢できずにするっと背中を触ってみたら、振り返ってシャッ!と叫んで逃げて行った。

さわれない猫の爪切りという動画をYouTubeでいくつか見た。イカ耳でシャーシャーと逃げ回る猫を洗濯ネットにうまく入れてタオルで顔を隠し、ネットから足を一本ずつ出して爪を切る。すごい技だ。飼い主と名乗るからには、感心していないでくるみにもやってみる努力をせねばならぬのだろう。

だが、これをすると、少しは縮まったくるみとの距離がまた1万光年くらい離れそうな予感もする。

うちの庭でくるみと子猫達を捕獲してくれた動物愛護団体の人が、母猫は慣れないだろうから避妊したらリリースを考えていると言ったのを思い出す。慣れなくてもいいから引き取ると私は言い、そこに嘘はなかったのだが、この9カ月のくるみを見ていると、この子はもし外に出したら戻ってこないだろうなと思う。いや、出さないけど。そう思うくらい、外が恋しそうだなと感じる。

まだ9ヶ月、なのだろうか。とある保護猫施設のインスタを見ているのだが、まったく人にも他の猫にも慣れないシャーシャー兄弟猫を別室で3年間世話をし、4年目の今は他の猫と遊んだり、人間にもすりよったり、すっかり甘えん坊の飼い猫になっている。信頼関係構築に数年はかかるのか。その間の爪切りはどうしてたんだろう。

今、飼い主がさまざまなストレスにさらされており、ちょっと参っている。くるみはあんまり癒しになる猫とは言えないが、こういう飛び出た足を見ると、ふふふ、やはり猫は可愛いと思う。